紙がなくなることはないかもしれませんが、Evernote、OneNote、Google Keepなど、メモ管理をより便利にするデジタルノートブックの代替品は数多く存在します。伝説のノートブックメーカーであるMoleskineは、仮想のライバルたちに追いつくため、Moleskine+コレクションに、さらにデジタルと物理のハイブリッドな製品を追加します。Moleskine+コレクションには、Livescribe 3 Smartpen MoleskineバンドルやEvernote Smart Notebookなどの「デジタル強化オブジェクト」が既に含まれています。
同社は水曜日に、電子ペンと紙を組み合わせた新しいノート「モレスキン スマートライティングセット」を発表しました。AndroidおよびiOS向けの専用モバイルアプリと組み合わせることで、スマートライティングセットは紙に書いたメモをデジタル形式に変換できます。同社は現在、メモをWindows 10デバイスに直接転送できるユニバーサルWindowsアプリを開発する予定はないと述べています。

スマートライティングセットの目玉は、自社ブランドでデジタルペンも販売しているNeo Smartpen社製の「Pen+」と呼ばれるペンです。Livescribe 3スマートペンと同様に、Pen+には赤外線カメラが搭載されており、紙の上での動きを記録し、Bluetooth経由で付属のモバイルアプリに送信します。メモはリアルタイムでアプリに送信できるほか、最大1,000ページ分のデータをペン内に保存して後で転送することも可能です。このシステムでは、紙に書き込んだメモの編集も可能です。
しかし、ペンだけでは不十分です。セットに付属する「ペーパータブレット」と呼ばれる特別に設計された紙製のノートも必須です。ペンでメモをデジタル形式で記録するためのグリッド線が含まれています。

モレスキンならではのユニークなスタイルで、イタリアの著名な工業デザイナー、ジュリオ・イアケッティがデザインした紙のページが特徴です。モレスキンはこのノートを「ペーパータブレット」と呼んでいます。ページの角が大きく丸みを帯びており、横から見るとタブレットを連想させるからです。
アプリにメモを保存したら、テキスト、PDF、画像、SVGなど、様々なファイル形式で共有できます。共有、コピー、テキストのハイライト、検索を容易にするタグ付けなど、メモをデジタル化することで得られる様々な機能とメリットもご利用いただけます。
各紙のページには封筒アイコンによる「デジタル統合」も備わっており、チェックを入れると、メモがデバイス上の新しい電子メールメッセージに自動的に添付されます。
これがなぜ重要なのか:モレスキンの最新の紙とデジタルの融合は、マイクロソフトが今夏Windows 10に搭載予定のデジタルインク機能について大々的に発表した直後に発表されました。実際、マイクロソフトのブライアン・ローパー氏は、Windows 10のデジタルインク機能について、「ペンと紙の自然な操作性とスピードをPCのパワーで実現したい」と述べています。モレスキンのシステムは、Cortanaやマップとのデジタルインク統合といった高度な機能は提供しません。しかしながら、メモやスケッチの転送という点では、Smart Writing SetはWindows 10デバイスで手書きするよりも優れているかもしれません。なぜなら、Smart Writing Setには実際の紙が含まれているからです。
価格

新しいMoleskine Smart Writing Setは現在発売中ですが、お買い得品を期待していた方はご遠慮ください。ペーパータブレットとPen+のセットで200ドル(アプリは無料)かかります。ただし、その価格のほとんどはペン代で、付属のペーパータブレットはわずか30ドルです。
スマート ライティング セットは、Moleskine のサイト、Moleskine ショップ、および世界中の厳選された小売店でご購入いただけます。