
GoogleのCEOを約10年間務めたエリック・シュミット氏は、月曜日に共同創業者のラリー・ペイジ氏にその職を譲りました。シュミット氏は引き続き同社の取締役会長兼顧問を務め、事業取引や政府への働きかけといった事項を担当します。インターネット時代において10年は永遠のように長い期間です。だからこそ、シュミット氏の指揮下でGoogleが数々の偉業を成し遂げてきたことは驚くべきことではありません。以下は、エリック・シュミット氏の下でGoogleが成し遂げた10大偉業です。

アドセンス

2003年にAdSenseという名称で導入された、ウェブサイト向けのセルフサービス型広告プラットフォームは、あらゆるウェブサイトに完全に自動化された収益化手段を提供した点で、文化的に大きな意義を持っています。また、Googleにとってもドル箱であり、2010年第4四半期の総売上高(84億4000万ドル)の30%を占めています。

ユーチューブ

2006年にGoogleがYouTubeを買収した当時、YouTubeはすでに人気の動画ストリーミングサイトでした。しかし、16億5000万ドルという買収額に反対する声もあり、YouTubeは長年赤字に陥っていました。しかし、今は状況が変わりました。YouTubeが黒字かどうかは定かではありませんが、毎週30億回の広告視聴回数を誇ることから、大きな収益源となっていると言われています。

Googleマップ

Googleマップは大きな収益源ではありませんが、Latitude、プレイス、マップナビゲーションといった他の重要なサービスの基盤となっています。GoogleがHotpotやGrouponの競合となる可能性のあるサービスなど、地域密着型のサービスを展開する中で、独自の地図サービスを持つことは非常に重要です。

Gメール

Gmailは最も人気のあるWebベースのメールプログラムではありません(HotmailやYahooメールの方が優れています)。しかし、それでもGChat、音声通話、連絡先といった他のGoogleサービスの拠点として機能しています。また、朝にメールをチェックするためにログインすると、Webブラウザを閉じるまで、実質的にすべてのGoogleサービスにログインした状態になります。

20パーセントタイム
2002年9月に導入された「20%タイム」(従業員が好きなことを自由にできる勤務時間)は、必ずしも大きな成果とは言えないものの、その後、Google News、Wave、Readerといった無数のプロジェクトへと発展しました。もちろん、これらのサービスのすべてがヒットしたわけではありません(Google Waveは1年後に失敗に終わりました)。

アンドロイド

Googleは2005年にAndroid Inc.を買収し、その2年後にAndroidスマートフォンプラットフォームを発表しました。当時、MicrosoftのCEOであるスティーブ・バルマー氏はこのニュースを「単なる紙上の言葉」と一蹴しましたが、数年後にはAndroidは米国の消費者市場で最も売れているスマートフォンプラットフォームとなりました。

ベライゾンとのパートナーシップ

最初のAndroidデバイスであるHTC Dream(別名T-Mobile G1)は2008年に登場しましたが、Androidが本格的に普及したのは2009年後半、Verizon WirelessがMotorola DroidにAndroidファン獲得に必要なマーケティング戦略を与えてからでした。GoogleとVerizonの合意により、数々のAndroidスマートフォンが成功を収め、GoogleのモバイルプラットフォームはAppleのiPhoneを売上高で上回りました。

iPhone検索

Appleと提携し、iPhoneのデフォルト検索エンジンを提供することで、Googleは急成長を遂げるモバイルOSへの足掛かりを築きました。iPhoneとAndroidは共に急速に普及しており、GoogleはPCと同様にモバイル検索市場を席巻しています。BingがGoogleに取って代わってデフォルト検索エンジンになるという噂は、まだ現実のものとなっていません。

新規株式公開
GoogleのIPOは、会社の真の価値を決定するはずだったオークションを利用したという、少々おかしなやり方でした。確かにその効果はなかったかもしれませんが、IPO前、エリック・シュミット、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリンは6桁台前半の給与しか稼いでいませんでした。上場によって、彼らは数十億ドル規模の株式を手にしました。

クロム

2008年にリリースされたGoogle Chromeは、Internet ExplorerやFirefoxと比べるとまだ市場シェアは低いものの、Chromeウェブストアやハードウェアアクセラレーションによる3Dグラフィックスといった開発によって、GoogleのWebベースコンピューティングのビジョンを具体化しています。Chromeは、Googleの次期Chrome OSや既存のGoogle TVプラットフォームの基盤にもなっており、優れたWebブラウザでもあります。