ニュージーランドの裁判所は、2012年1月にメガアップロードの創設者キム・ドットコム氏と関係者3人から押収された警察の捜査とは無関係の資料は彼らに返還しなければならないと判決を下した。
警察はまた、捜査に関連すると考えられる情報が入った装置のクローンを原告に提供する必要がある。
ニュージーランド高等法院のヘレン・ウィンケルマン判事も金曜日、警察がオークランドのドットコム氏の自宅を捜索し、コンピューターとハードディスクを押収した際に「違法な」捜索令状を使用したとの判決を下した。

「令状は、関連性を確認する義務もなく、関連する資料が含まれている可能性があるハードドライブやデジタル資料の永久的な押収を認めるものではない」と判事は命令書に記し、無関係な資料はドットコムとその関係者に返還するよう求めた。
判事は、令状は、ハードドライブに関連資料が含まれているかどうかを確認せずに、ハードドライブを海外に輸送することを許可することはできないと指摘した。また、令状は、原告が自らの情報、特に容疑行為とは無関係な情報にアクセスできないようにすることもできない。
金曜日の命令によると、無関係な情報が含まれていることが判明したデバイスはすべて原告に返却される。米国当局はまた、無関係な情報が含まれているクローン製品と、クローン製品から派生したすべての資料を破棄するよう要求される。
警察は、関連データと無関係なデータが混在するストレージデバイスを保有する可能性があるが、個人の画像や動画を削除したクローンを米国当局に提出する前に、まずそれらのデバイスの完全なクローンを原告に提供する必要がある。クローンが既に米国当局に提出されている場合は、個人の写真や映像を削除することが期待される。
裁判記録によると、米国は、万が一新たな問題が浮上した場合に備えて、押収した資料をすべて保管しておきたかったという。
ニュージーランド最高裁判所は今月初め、米国政府が保有する証拠へのアクセスを拒否した判決に対し、Megauploadの上訴を許可した。Megauploadは、8月に予定されているドットコム被告とその仲間の米国への身柄引き渡し審問に先立ち、証拠の閲覧を望んでいる。