Microsoft の社員やパートナーも含め、誰もが Apple の iPad について意見を持っているが、驚いたことに、彼らはあまり熱心ではない。

いくつかの報道によると、マイクロソフトの従業員やそのパートナーネットワークのメンバーが、よくある議論を繰り広げているという。それは、それは目新しいアイテムであって本物のコンピュータではない、アップルのアプリ開発は制限されている、そしてタブレットというアイデア自体が成功する可能性は低い、などである。
「マイクロソフトがアップルよりもはるかにオープンであるというのは、実に面白い話だ」と、マイクロソフトの開発者プラットフォーム担当プロダクトマネジメントディレクター、ブランドン・ワトソン氏はTechnologizer(私も執筆しているサイトで、PCWorldにも時々掲載されている)に語った。ワトソン氏は他にも、iPhone開発者は儲からない(必ずしもそうではない)ことや、iPhoneアプリ開発はより広く使われている.NET FrameworkではなくObjective C言語を使うためコストがかかることなどを、古くから言われてきた言い回しで指摘した。
Microsoft のパートナー ネットワークのメンバー (Microsoft 製品を販売およびサポートする独立企業) も興奮していなかった。

「iPadはネットブックや電子書籍リーダーの代替となるだろうが、私にとってはリビングルームに置きたくなるような目新しいもので、それ以上のものではない」と、フェニックスに本社を置くITSynergyの社長マイケル・コカノーワー氏はChannelWebに語った。
ニュージャージー州シリコン・イースト社の社長マーク・ハリソン氏は、Windows 7 でさえタブレットが成功するために必要な違いにはならないかもしれないと語った。
マイクロソフトは以前にもアップルの新製品を批判してきた。2007年には、現CEOのスティーブ・バルマー氏がiPhoneを「市場で圧倒的に最も高価な携帯電話」と評した(これは事実ではない)。また、「ビジネス用途には適していない」とも発言したが、これは事実かもしれない。
それは平均的な消費者にアピールするからです。
バルマー氏は今のところiPadについては沈黙を守っている。彼は確かにタブレットが好きで、コンシューマー・エレクトロニクス・ショーでいくつかタブレットを予告していたが、マイクロソフトにとって大きな問題は、同社がサポートするタブレットがエンターテイメント向けか、生産性向上向けか、あるいはその両方かということだ。これは、アップルにとってもiPadのマーケティングを開始する際に問題となるだろう。