NEC の新しいハイエンド サーバーには、交換可能なバッテリ パックが搭載されており、データ センターに外部の無停電電源装置 (UPS) を必要とせずにバックアップ電源を提供することを目的としています。
この新しいラックマウント型サーバーは、NECの主力製品「Express5800」シリーズの一部です。NECによると、内蔵バッテリーは消費電力を削減し、従来のUPSシステムよりも長寿命で、よりコンパクトなデータセンターを実現します。
ラックマウント型サーバーはバッテリーパックを最大2個搭載できますが、出荷時には1個しか搭載されていません。バッテリーパックを2個搭載した場合は、100ワットで15分30秒、バッテリーパック1個搭載の場合は6分40秒の電力供給が可能です。デュアル構成では、サーバーが最大出力の311ワットに達した時点で、3分40秒の電力供給が可能です。

NECによると、この装置に内蔵されているニッケル水素電池は、交換が必要になるまで約5年間持続し、これはほとんどのUPSシステムよりも長い寿命だという。すべての機器が内部に収納されるため、新しいサーバーは省スペース化にも貢献する。また、UPSが不要になることで、交流と直流の間で電力を変換する回数が減り、電力消費も削減される。
このサーバーは水曜日に日本で発売され、価格は3,760ドルから、出荷は12月26日から始まる。NECはサーバーの海外販売を検討しているが、販売場所や時期はまだ決定していないと述べた。
近年、サーバーのバックアップとして内蔵バッテリーを使用するケースが徐々に増加しています。Googleは2009年に、停電時のバックアップ用に内蔵バッテリーを搭載した自社製サーバーを発表し、業界の多くの人々を驚かせました。
NEC の新しいサーバーには、Intel Xeon プロセッサー、最大 384GB のメモリ、最大 4TB の SATA ストレージを保持できる 4 つの 2.5 インチ ドライブなど、いくつかの構成があります。
NECは、データセンター向けサーバーを製造する日本最大手の企業です。停電はどのデータセンターにとっても大きな懸念事項ですが、日本では過去に地震などの自然災害による停電が頻繁に発生しており、特に深刻な問題となっています。