エヌビディアのCEO、ジェンスン・フアン氏によると、やや遅れたものの、クアッドコアプロセッサを搭載したAndroidタブレットが今年登場する予定だという。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、エヌビディアはクアッドコアチップを搭載したAndroidタブレットがクリスマスシーズンに間に合うように発売されると予想しているが、同チップを搭載したスマートフォンの登場は来年以降になる見込みだ。

2月に初めて発表されたNVIDIAのクアッドコアチップは、同社のTegra 2プロセッサの2倍の速度を誇ります。Tegra 2は現在、モトローラ、LG、東芝のAndroidタブレットの約3分の2に搭載されています。この新型タブレットは今年の夏に発売される予定でしたが、NVIDIAのCEOは、メーカー各社は「工業デザインを可能な限り素晴らしいものにするために時間をかけており、その一部はチューニングとパフォーマンスに関連している」と述べています。
しかし、クアッドコアAndroidタブレットが遅れをとっている理由は他にもあります。ほとんどのAndroidタブレットメーカーは、AppleのiPadに比べて売上が乏しいという現状に直面しています。既存のデュアルコアチップを搭載しながら、iPadの価格とバッテリー駆動時間に匹敵するのに既に苦戦している状況です。より強力な(そしておそらくより高価で消費電力も大きい)プロセッサを搭載すれば、目標達成はさらに困難になるでしょう。メーカーは未だにクアッドコア製品を発表していません。
AndroidモデルがiPhoneを圧倒するスマートフォン市場では、クアッドコアプロセッサは今年のクリスマスまでに登場する予定だったが、フアン氏はNVIDIAがそのスケジュールにまだ順調に進んでいるかどうかについては言及しなかった。スマートフォンやタブレット向けに競合するチップを製造しているクアルコムとテキサス・インスツルメンツは、来年初めに発売されるデバイスに自社のクアッドコアチップが搭載されると予想している。
フアン氏はまた、NVIDIAのチップが来年後半に一部のWindows 8タブレットとPCに搭載されることを明らかにした。マイクロソフトは来週Windows 8を発表する予定で、フアン氏によると、この新OSではWindows Phone 7 OS向けに開発されたアプリケーションも実行可能になるという。
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