
テクノロジーの世界では、美しいグラフィックスや強力なコンピューティング能力に注目することがよくありますが、Nest という会社が質素なサーモスタットを扱う方法には、ちょっとした魅力があります。
2006年から2008年までAppleに勤務し、「iPodの父」として世界に広く知られるトニー・ファデルは、ユーザーの好みの温度と時間を学習して自動的に温度を調節し、ユーザーが不在時には自動的に温度を下げるという新しいサーモスタットのアイデアの立役者です。Apple製品らしいシンプルで美しいデザインは、コンピューターやスマートフォンからWi-Fi経由で操作することも可能です。
「見た目が美しいだけでは十分ではありません」とファデル氏は同社のブログで述べています。「暖房と冷房は光熱費の半分を占めています。誰もが環境に配慮して電球を交換していますが、サーモスタットが節約できる金額に比べれば、それはほんのわずかな額に過ぎません。米国だけでも毎年1,000万台以上のサーモスタットが販売されているという事実を思い起こせば…」
Nestサーモスタットを操作できるiPhoneアプリはまだリリースされていませんが、ウェブサイトには、自宅の温度をコントロールするための計画や「ビジョン」について、膨大な情報が掲載されています。いや、まさかこんなことを言うとは思ってもみませんでした。
[Nest、Daring Fireball経由]