マイクロソフトが、明らかに半秘密のソーシャルネットワーキングプロジェクトである Tulalip への言及が漏れたことに慌てふためくだけでは不十分だとすれば、このソフトウェア大手は、近隣の Tulalip 族による商標権侵害の懸念にも対処しなければならなかった。

22,000エーカーのチュラリップ(Tuh'-lay-lup)居留地は、マイクロソフトのレドモンド本社の北に位置しています。チュラリップ族は、州間高速道路5号線に隣接して、カジノとリゾート、円形劇場、アウトレット・ショッピングセンターを運営しています。どうやら、その名前、そしておそらくその成功は、プロジェクトのコード指定を必要としていたマイクロソフトチームのメンバーにインスピレーションを与えたようです。
部族評議会はマイクロソフトのプロジェクト名が漏洩したことに憤慨し、部族名が商標登録されていることを指摘した。マイクロソフトは急いで部族当局に連絡を取り、

その用語は社内使用のみを意図したものであることを彼らに納得させました。
トゥラリップ族の理事会は地元紙「ザ・ヘラルド」に宛てた声明で、このやり取りを認め、「これは社内コードネームであり、公に使われることは決して意図されていなかったというマイクロソフトの説明を受け入れます。マイクロソフトの迅速な是正措置に感謝し、この問題は解決したと考えています。マイクロソフトとは良好な関係を築いており、今後もこの関係が続くことを期待しています」と述べました。
未発表のプロジェクトや製品のコードネームが漏れ、名前をめぐる対立が巻き起こるのは今回が初めてではない。AppleはPower Macintoshのプロジェクトに、天文学者カール・セーガンにちなんで「Sagan」というコードネームを付けたという悪名高い事例がある。しかし、セーガンは自分の名前を使うことでAppleや製品への支持を暗示することになるとして反対した。AppleはコードネームをBHA(社内では「Butt-Head Astronomer(バットヘッド天文学者)」の意味と理解されていた)に変更したが、セーガンは名誉毀損で訴訟を起こした。最終的にこの件は示談で解決した。
マイクロソフトとトゥラリップの事件には、もう一つ余波がある。マイクロソフトは、発表も承認もされていない秘密のソーシャル ネットワーキング プロジェクトのコード名を変更したようだ。