
米国で3番目のAndroidスマートフォン、HTC Heroが、Sprintネットワークで10月11日に発売されることが確定しました。Sprintブランド版は欧州版から若干デザインが変更されていますが、それほど大きな驚きではありません。2年契約で180ドルというHTC Heroの価格は、Palm Pre(同じくSprintネットワーク)やT-Mobile myTouch 3G(同じくHTC製Androidスマートフォン)の200ドルよりも安価です。
Heroの価格設定はSprintの賢明な判断であり、T-MobileのAndroidの牙城に直接的な脅威となります。myTouch 3GとG1も優れたスマートフォンですが、Heroの3.2インチマルチタッチスクリーン、5メガピクセルカメラ、そして高速な528MHzクアルコムプロセッサには太刀打ちできません。さらに、Sprintの超お手頃価格の100ドルのEverythingプランに対応していることも、HeroをmyTouch 3Gよりもさらに魅力的なものにしています。
HeroはSense UIオーバーレイを搭載しており、Android OSをより魅力的で直感的に操作できます。しかし、Senseの第一印象はあまり良くありませんでした。かなり動作が遅く、使いにくいと報告されています。幸いなことに、HTCは海外でこれらの問題を修正したファームウェアアップデートをリリースしました。Sprintのスマートフォンにも発売時にこのアップデートが適用されることを期待しています。
SprintブランドのHeroの角はより丸みを帯び、HTCのトレードマークであるあご(T-Mobile G1にも見られる)はなくなりました。ハードウェアボタンの配置も変更され、ナビゲーションパッドの上ではなく、パッドを囲むように配置されました。これらの変更が本体サイズに変化をもたらすかどうかはまだ分かりません。しかし、私が最も気に入っている仕様は、標準的な3.5mmヘッドホンジャックが搭載されていることです。以前のHTC製スマートフォンにはヘッドホンジャックがないと文句を言うのにうんざりしていました。
これらの変更点を除けば、スペックは海外版と同じです。GPS、Bluetooth、Wi-Fi接続に加え、HTCのジオタグソフトウェア「Footprints」を搭載しています。奇妙なことに、HTCとSprintの発表では、欧州版の最大の魅力の一つであったFlashブラウザについては一切触れられていません。
モトローラは、米国で次にAndroidスマートフォンを発売するメーカーとなるでしょう。来週発表される見込みで、CDMA版とGSM版の両方が登場する可能性について噂が飛び交っています。モトローラがAndroidにどのようなアレンジを加え、通信事業者の価格設定がどれほど競争力を持つのか、注目が集まります。