
脳の能力に関して言えば、コンピューターが急速に人類に追いつきつつあることは、今や周知の事実です。記憶容量に関しては、私たちは機械に遥かに追い抜かれており、非常に高速なコンピューターは複雑な方程式を解く際に人間の脳をはるかに凌駕します。一方、脳の計算能力とエネルギー効率においては、人間が勝っています。
少なくとも、今のところは。
IBM の Blue Gene スーパーコンピュータは、ネズミやラット、猫といった比較的弱い動物の同族の処理能力をすでに上回っており、IBM の研究論文によると、人間の脳もそれほど先を進んでいないという。
脳には約200億個のニューロンがあり、それらは約200兆個のシナプスでつながっています。IBMのBlue Geneスーパーコンピュータは、それぞれ約1GBのワーキングメモリを備えた147,456個の並列プロセッサを搭載しています。これにより、人間の脳の約4.5%をシミュレートすることが可能になりました。つまり、人間の脳1個分の処理能力に匹敵するには、推定732,544個のプロセッサを追加するだけで済むということです。IBMは、このタスクを2019年までに完了させるとしています。
審判の日はいつだったっけ?
ムーアの法則がコンピューターにもたらす終末論的な側面については以前にも取り上げましたが、ここで改めて触れておく価値があります。人間の脳と同等の処理能力は、真に思慮深い人工知能を生み出し、SF小説のシンギュラリティ(特異点)をもたらす可能性があります。シンギュラリティとは、コンピューターが反復と設計を通じて自らの知能を高め、人類を凌駕し、最も知的な存在となる段階です。これは人類にとって有益なのでしょうか、それとも支配的な種としての人類の終焉を意味するのでしょうか?
どう思いますか?
[IBM、Scientific American経由]
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