数ヶ月にわたる予告やプレビューを経て、数年ぶりのビジュアルエフェクトの進化が、ついに史上最大のPCゲームに登場します。NVIDIAの大幅に改良されたディープラーニング・スーパーサンプリング（DLSS）2.0テクノロジーと、ライティング効果を引き立てる新しい物理ベースマテリアルの採用により、今週Windows 10版Minecraftにリアルタイム・レイトレーシングが導入されます。
今日は感想を話すことはできませんが、私はプレイしたので、ぜひ自分の目で確かめてみてほしいと思います。
これらの新機能はすべて、4月16日（木）にWindows 10版Minecraftのベータ版として登場します。Windows 10、Microsoft Storeで購入したMinecraft、そしてNVIDIA GeForce RTX 20シリーズグラフィックカードが必要です。専用のリアルタイムレイトレーシングハードウェアを搭載しているのは、これら2つのGPUだけです。将来的には、Xbox Series XとAMDの次世代「RDNA2」Radeonグラフィックカードもリアルタイムレイトレーシングに対応する予定です。
Minecraftの旧Java版はRTXに対応していませんが、2018年10月以前にJava版を購入された方は、Windows 10版の無料キーを入手できます。ただし、この特典は4月20日に消滅してしまうので、お早めにお申し込みください。Minecraftのベータビルドにも登録が必要です。登録方法はこちらです。
努力する価値はあります。Quake II RTXと同様に、この新しいMinecraftは完全なパストレーシングを採用しており、ゲーム内のすべてのライティング（影、照明、反射、マテリアルなど）がレイトレーシングによって実現されています。これと比較すると、他のゲームのリアルタイム・レイトレーシングはハイブリッドなアプローチを採用しており、従来のラスタライズされたグラフィックにレイトレーシング効果を少しだけ適用しているだけです。
翻訳： NVIDIAがこれまでに公開したスクリーンショットや動画からもわかるように、レイトレーシングされたMinecraftは驚くほど美しく、リアルな動きをします。ベータ版では、この技術を最大限に活用するために、新たな物理ベースマテリアルが導入されています。
エヌビディアしかし、 『Quake II RTX』をプレイしたことがある人なら誰でもわかるように、フルパストレーシングは、比較的シンプルなゲームであっても、グラフィックカードを熱くしてしまいます。グラフィック技術の聖杯とも言えるリアルタイム・レイトレーシングが実現するまでに長い時間がかかったのには理由があり、ほとんどのゲームではいまだに限られた方法でしか採用されていません。
そこで登場するのがDLSS 2.0です。次世代DLSS実装は、NvidiaのGeForce RTX 20シリーズGPUに搭載されたAIテンソルコアを活用し、アップスケーリングと機械学習によるビジュアル強化を組み合わせることで、ネイティブレンダリングよりもはるかに高速なゲームパフォーマンスを実現します。画質の劣化はほとんどありません。DLSS 2.0を有効にすると、ゲームは美しく、動作もはるかに高速になります。実際、Nvidiaは記者に対し、『Minecraft』でレイトレーシングを有効にした状態でDLSS 2.0を有効にするとパフォーマンスが2倍になる可能性があると述べていますが、効果はシステムやシーンによって異なります。
エヌビディア次に、レイ トレーシングを実行するための技術的な詳細について説明します。
既存のMinecraftワールドで、スイッチを切り替えるだけでレイトレーシングとDLSSを有効化することはできません。新しいDirectXレイトレーシングと「アップスケーリング」（DLSS 2.0）オプションは、レイトレーシング対応のために特別に作成されたワールドでのみ有効化できます。これらのワールドは、新しい物理ベースマテリアルを含むリソースパックを使用しています。NVIDIAは、Java版MinecraftワールドをWindows 10「Bedrock」版に変換する方法や、Minecraft用の物理ベーステクスチャを作成する方法（細かい作業が好きな方向け）に関するガイドを提供しています。また、同社はMinecraftクリエイターと協力して、RTXを有効にした独自のワールドを作成できるリソースパックも作成しています。
さらに、NVIDIAはクリエイターと提携し、ベータ版のリリースに合わせて、なんと6つのRTX対応無料マップを公開しました。Minecraftマーケットプレイスで「レイトレーシング」を検索すると見つかります。マップは以下の通りです。
- ラズルベリーズ作「寺院とトーテムについて」
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エヌビディア- ブロックワークスの「イマジネーション・アイランド」
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エヌビディア- GeminiTayによる「クリスタルパレス」
エヌビディア- Dr_Bondによる「アクアティックアドベンチャー」
エヌビディア- パールセント・ムーンの「色、光、影」
エヌビディア- Elysium Fireの「Neon District」（スクリーンショットはまだ公開されていません）
これらの美しいマップは、多種多様な環境と機能セットを備え、本格的なパストレーシングの能力を余すところなく示しています。「イマジネーション・アイランド」の中央宮殿は美しいステンドグラスで建てられ、「アクアティック・アドベンチャー」は光と水の相互作用に焦点を当て、「寺院とトーテム」は輝く溶岩原や緑豊かなジャングルなどを特徴としています。一方、「色、光、影」は、最新の技術をより分かりやすく紹介する技術デモと言えるでしょう。
これらの新しいワールドの 1 つに入ったら、アップスケーリングとレイ トレーシングを手動で無効にして、RTX のオンとオフの違いを確認できます。これは目を見張る体験ですが、繰り返しますが、まだ感想についてお話しすることはできません。現時点では、マルチプレイヤーは、PC に GeForce GPU を搭載し、RTX ベータ版を実行しているユーザーに限定されています。レイ トレーシングが主流になると、Minecraftの Windows 10 版の標準として、他のデバイスのユーザーとクロス プラットフォームでプレイできるようになります。レイ トレーシング機能のないスマートフォン、コンソール、またはグラフィック カードでプレイしている人は、クロス プラットフォーム機能がいつになっても、RTX 対応のワールドであっても最先端の照明効果を見ることができないのは明らかです。
エヌビディアMojang の担当者は記者に対し、Minecraft Realms もベータ版では無効になっているが、自分のワールドをローカルにダウンロードし、RTX シードを使用して再構築できると語った。
まとめ：今週、世界で最も人気のあるゲームの一つにリアルタイム・レイトレーシングが実装されます。すべての要件を満たしていれば、見逃す手はありません。 今週木曜日にリリースされるMinecraftベータ版にご期待ください！
