Net Applicationsは5月のブラウザ市場シェアデータを発表しました。Chromeにとっては好材料が多く、Internet Explorerにとっては悪いニュースが多いようです。
5月、Chromeはさらに0.58パーセントポイント増加し、市場シェアは12.52%に達し、ブラウザ全体で3位の地位を固めました。Safariも0.13パーセントポイント増加し、上昇傾向を維持しました。Firefoxは0.08パーセントポイント増加し、やや持ち直しました。一方、Internet Explorerは1パーセントポイント近く減少し、54.27%となりました。

Firefoxの数字の裏には、Firefoxの主流リリースの入れ替わりがあります。Firefox 3.6は1ヶ月で13.52%から9.14%に減少しました。一方、Firefox 4は5.43%から10.08%へとほぼ倍増し、Chrome 11を抜いてブラウザバージョン3位の座に躍り出ました。Internet Explorer 8とInternet Explorer 6に次ぐ好位置です。もちろん、Firefox 5は今月後半にリリースされる予定で、再びこのサイクルが始まるでしょう。
Internet Explorerの旧バージョンの衰退も、市場シェアを押し上げ続けている要因の一つです。Microsoftの広報担当者は、「IE6とIE7のシェアは今月、健全な減少を見せました(世界全体の利用シェアはほぼ1ポイント減少)。これは、より新しいブラウザへの移行に賛同してくださった600社近くのパートナーの皆様のご支援のおかげです。」と述べています。
マイクロソフトにとって残念なことに、IE6とIE7のシェアが減少するにつれ、Internet Explorerの市場シェアも全体的に低下しています。この数字は、IE6排除キャンペーンが功を奏しているものの、ユーザーは単に新しいバージョンのInternet Explorerにアップグレードするのではなく、代替ブラウザを探していることを示しています。MicrosoftがIE9をWindows VistaとWindows 7のみでの使用に限定するという決定は、ユーザー離れの一因となっている可能性があります。
一部の人は腹を立てるかもしれませんが、Windows 7のフィルターを通して数字を見ると、Internet Explorer 9は実に素晴らしいです。Windows 7のみの指標で見ると、IE9は世界で12.2%、米国では17%のシェアを誇っています。
Internet Explorerのユーザー数は全体的に減少を続け、50%を下回るという危うい状況にある中で、これは少し慰めにはならないかもしれないが、それでも一理ある。MicrosoftはWebの未来に対するビジョン、そしてMicrosoftが思い描くエクスペリエンスを実現するためにOS、システムハードウェア、そしてブラウザ間の必要な統合レベルに全力を注いでいる。
その賭けが成功するかどうかは時が経てばわかるだろう。