
ラスベガス発 — Sculpteoは、市場に出回っている唯一のiPhoneケースメーカーではありませんし、2013年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショーに出展している唯一のメーカーでもありません。しかし、Sculpteoは、カスタマイズと3Dプリントを組み合わせ、それを手軽に入手できるパッケージで提供している唯一のケースメーカーと言えるでしょう。
同社は昨年、iOS 向けに iPhone ケースを自分で印刷できるアプリを発表し、この技術についてほとんど知らなかった人々に 3D プリントを紹介しました。そして今年、Sculpteo は CES のデザインおよびエンジニアリング部門の最優秀イノベーション賞を受賞しました。
Sculpteoの3DPケース作成ツールを使えば、iOS用の無料アプリSculpteoから直接、自分だけのiPhoneケースをデザイン、印刷、注文できます。画像やデザインを選び、色や素材を選び、ディテールを追加すれば、ケースを印刷して世界中どこへでも発送できます。

ケースに横顔(当社のシグネチャーデザイン)を配置したい場合は、横顔のポートレートを撮影し、アプリで写真を開くだけです。アプリが顔の輪郭を検出し、適切なトリミングを適用します。ご注文前にケースの見本を確認できるので、横顔が気に入らない場合は写真を撮り直すことができます。また、ケースに向かい合う顔の切り抜きを2枚使用したい場合は、異なる写真2枚を使用することもできます。
当初は顔の横顔のみのデザインでしたが、今ではより複雑なデザインも印刷できます。CESで展示された例としては、3Dの頭蓋骨、Googleマップから取得した山脈の触覚地図、DIY風のかぎ針編みのAppleロゴなどが挙げられます。3D画像が不要な場合は、代わりに平面画像でケースを作成することもできますが、その場合も同社の3Dプリント技術が用いられます。Sculpteoはクアドリクロミーと呼ばれる3Dプリントプロセスを採用しているため、写真からiPhoneケースへと美しく再現できるフルスペクトルの色彩を再現できます。
Sculpteo 3DPケースは、iPhone 3GS、iPhone 4/4S、iPhone 5に対応しており、価格は24ドルからとなっています。同社は近々Android市場への進出を予定しています。

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