
まず、明白な事実から。サイバーマンデーは、ホリデーシーズンの買い物客に避けられない事態を回避させるための、ペテン師の策略に過ぎない。サイバーマンデーは、実店舗のブラックフライデーのような凍傷、殴り合い、緊急通報といった要素はないものの、ブラックフライデーのオンライン版と称されることもあるが、ブラックフライデー(そしてそれ以前のブラックフライデー)のセールのほとんどがオンラインでも行われていることを考えると、サイバーマンデーにはほとんど意味がない。
つまり、月曜日の小売業界の大セールは、ここ1ヶ月ほど続いてきたオンラインショッピングシーズンの幕開けを告げるものでした。「サイバーマンデー」はキャッチーですが…まあ、1995年の「AOLのパスワードを教えて」みたいな感じでしょうか。
マーケティングの仕掛けはさておき、2010年のホリデーショッピングラッシュの始まりは、重要なトレンドを浮き彫りにしています。消費者はオンラインで買い物をするのが大好きなのです。市場調査会社NPDグループの新たな消費者調査によると、今年のブラックフライデーの実店舗における売上高と来店客数はわずか6%増にとどまったのに対し、オンラインショッピングの売上と来店客数は驚異的な44%増加しました。

「ブラックフライデーは実店舗にとって厳しい時期だったと思われますが、家電製品の売上は全体的にわずかにしか伸びないと見込まれるため、今年はオンライン販売が真価を発揮しました。消費者向けテクノロジー業界に携わる私たちにとって、これは驚くことではありません。ここ数年、オンラインでの売上は急速に伸びています」と、NPDグループのアナリスト、スティーブン・ベイカー氏はブログ記事に記しています。
実際、インターネット小売は主流となっています。「オンラインショッピングはエリート主義から脱却し、より多くの小売業者がマルチチャネルを採用し、オンライン専門の小売業者が小売プロモーションの価値を認識するようになったことで、マスマーケットへと変化しました」とベイカー氏は付け加えます。

小売業者が感謝祭に営業する傾向が高まっているのも、インターネットのせいと言えるでしょう。「オンライン小売業者は、感謝祭をショッピングデーに変えることで24時間年中無休の販売機会を活用し、実店舗に営業を強いるという対応を迫った」とベイカー氏は記しています。
もしかしたら、実店舗も最終的にはラスベガスのカジノと同じ道を辿り、二度と閉店しなくなるかもしれない。
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