ビデオゲームの黎明期には、キャラクターの体力を回復できるアイテムを見つけるのは簡単でした。『Doom』、『Duke Nukem 3D』、『Battlefield 1942』など、赤い十字の付いたアイテムを拾うと、数秒後には体力が回復していました。
しかし、今ではどのゲームでも、赤い十字がはっきりと表示されたメディパックを見かけることはほとんどなくなりました。実は、それには理由があるのです。
保護されたシンボル
そもそも、赤十字のシンボルはビデオゲームに登場するべきではありませんでした。このシンボルは非常にシンプルに見えますが、パブリックドメインではありません。代わりに、このシンボルは国際赤十字委員会によって保護されています。
開発者は再考する必要がある
状況は2017年初頭に明らかになりました。建築ストラテジーゲーム「Prison Architect」の開発者がアップデートで赤十字をゲームから削除せざるを得なくなったのです。それまでは、ゲーム内の救急車には赤十字のシンボルが、ごく小さく表示されていました。他のゲームでも、生命エネルギーや薬を表すおなじみのシンボルが削除されました。
たとえば、2001 年にリメイクされた一人称視点シューティング ゲームHaloでは、メディパックの赤い十字がシンプルな「H」に置き換えられました。
選手からの批判
ゲーマーたちは当初、理解に苦しむ様子でした。しかし、赤十字は声明の中で、このシンボルにははるかに大きな意味があると説明しました。それは世界中の人類を象徴し、人々がどこで助けと保護を期待できるかを示すものです。赤十字が援助団体として認知され、尊重されることは、援助活動家にとって非常に重要なのです。
そのため、彼らはビデオゲームにおけるこのシンボルの他の使用に反対しています。それ以来、大多数の開発者はあらゆるジャンルのゲームでこのシンボルの使用を控えています。
編集者注: この記事はもともと PCWorld の姉妹サイト PCWelt に掲載され、ドイツ語から英語に翻訳されました。
この記事はもともと当社の姉妹誌 PC-WELT に掲載され、ドイツ語から翻訳およびローカライズされました。
著者: Michael Söldner、PCWorld寄稿者
マイケル・ゾルドナーは、フリーランスのITジャーナリストとして長年にわたり、Windows、スマートフォン、セキュリティ、ハードウェア、ソフトウェア、ゲーム、自動車、宇宙旅行といったテーマで執筆活動を行っています。また、国際的な姉妹出版物に掲載されているテストやガイドの翻訳・ローカライズも行っています。