
AppleはサポートページでiPhone 3GおよびiPhone 3GSの過熱に関する警告を発しました。同社がこの問題を公式に認めたのはこれが初めてです。iPhone 3GSに過熱の問題があるとの報告は、発売からわずか数日後の先週からありました。
ここ数日、多くのiPhone 3GSユーザーから、Appleの新しいiPhone 3GSが様々な環境で使用すると異常に熱くなるという報告が寄せられています。PC WorldのMelissa J. Perenson氏もレポートの中で、自身の新しい16GBのiPhone 3GSでも同じ現象が見られたと述べています。
GizmodoやEngadgetといった米国のガジェット系サイトでも同様の問題が報告されており、PC WorldのテックライターでiPhone 3GSの熱心なユーザーでもあるDavid Coursey氏は、AppleによるiPhone 3GSのリコールの可能性について言及していました。また、iPhone本体の過熱により背面カバーが変色したという報告も寄せられています。
Appleは新型iPhone 3GSに問題があることを公式には認めていないものの、サポートナレッジベースに警告を掲載し、基本的にユーザーの責任だとしています。この警告は、駐車中の車内温度がiPhone 3GとiPhone 3GSが正常に動作するように設計された-20℃~45℃(-4℃~113℉)を超える可能性があるため、車内にiPhoneを放置しないようユーザーに促しています。
Apple はサポート記事で、「デバイスの内部温度が通常の動作温度を超えると、温度調節を試みるため、デバイスの充電が停止したり、ディスプレイが暗くなったり、携帯電話の信号が弱くなったりするなどの現象が発生する場合があります」と述べています。
Appleはまた、過熱したiPhoneのスクリーンショット(上記)と、デバイスの動作温度が高すぎる場合に表示されるメッセージも公開しました。同社によると、これはiPhone 3G/3GSのコンポーネントを保護する安全機構だそうです。
Appleが過熱の原因として挙げているその他の状況としては、携帯電話を長時間直射日光下に放置すること、高温環境下や直射日光下で特定のアプリケーションを長時間使用することなどが挙げられます。Appleが過熱の原因として挙げているシナリオとしては、晴れた日に車内でGPSトラッキング機能を使用することや、直射日光下で音楽を聴くことが挙げられます。
さらに Apple は、熱くなった iPhone 3G および 3GS の所有者に対し、上記の温度警告が画面に表示されたらデバイスの電源を切り、涼しい環境に移動して iPhone が冷めてから使用を再開するよう勧めています。
アップルは、6月19日の発売以来、iPhone 3GSを100万台以上販売した。