システムの監視とトラブルシューティングのために、Windowsにはタスクマネージャー、リソースモニター、システム構成(MSConfig)といったよく知られたユーティリティが用意されています。これらのツールは強力で使いやすいですが、システム監視アプリの機能のほんの一部に過ぎません。多くのシステム監視アプリは、上級ユーザーのみが理解できるような詳細な情報を提供していますが、一般ユーザーでも裏で何が起こっているかを理解するのに役立つユーティリティは数多くあります。ここでは、無料で利用できる主なツールをご紹介します。
CPU-Z

CPU-Zは、整理されたインターフェースに多くの有益な情報を詰め込んでいます。7つのタブに整理された情報が表示されます。CPUタブには、プロセッサの種類、速度、コア数、電圧、キャッシュ情報が表示されます。キャッシュタブには、L1、L2、L3キャッシュデータが表示されます。メインボードタブには、マザーボードのモデルに加え、チップセット、BIOS、グラフィックインターフェースに関する詳細情報が表示されます。メモリタブには、システムのRAMサイズ、タイプ、周波数、タイミングなど、必要な情報がすべて表示されます。SPD ( Serial Presence Detect)タブには、スロットごとにシステムのメモリモジュールに関する詳細情報が表示されます。グラフィックスタブには、モデル、クロック速度、メモリタイプとサイズなど、システムのGPUの基本情報が表示されます。バージョン情報タブでは、CPU-Zの調査結果の完全なレポートを保存できます。
スピードファン

SpeedFanは、ハードドライブの故障や過熱を予測するのに役立ちます。このユーティリティを使えば、システムの温度をチェックでき、CPUとハードディスクの両方の温度を表示できます。また、SpeedFanはコンポーネントの電圧とファン速度も報告し、ファン速度の調整も可能です。SMART(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)搭載のハードディスクの場合、SpeedFanはディスクの健全性を示す指標のリストを報告します。これにより、統計的なベンチマークを用いてディスクの健全性を評価することができます。
ベラルクアドバイザー

Belarc Advisor は、ハードウェアとソフトウェアのインベントリを作成し、読みやすい結果ページを表示します。Belarc Advisor は PC の弱点を分析し、古いウイルス対策ソフトウェアや未適用の Windows セキュリティパッチなど、潜在的なセキュリティホールを警告します。ハードウェアレポートは、大まかな概要と詳細な情報のバランスが取れており、PC の重要な統計情報を素早く把握できます。